BOOKS出版物

NEWSoetsu Yanagi

Soetsu Yanagi

Selected Essays on Japanese Folk Crafts

Yanagi Soetsu
Translated by Michael Brase

Published by JPIC | Hardcover | ISBN 978-4-916055-75-0 | 246 pages | 220mm (h) x 148mm (w) | March 2017

『柳宗悦コレクション2』他所収

『柳宗悦コレクション2』他所収
柳宗悦 著
筑摩書房 刊

books

内容紹介

本書は、民芸運動のリーダー柳宗悦の残した論文、随筆の中から、民芸の意味や民芸品の魅力、また日本文化を論じた16篇の文章と、民芸品の美しさを伝える64ページのカラー図版とを合わせて一冊としたものです。

柳宗悦は、無名の職人の手づくりの日常雑器の中に、かつて誰も見出せなかった美を捉え、これらに「民藝」という新しい呼び名を与えることで、この世界に新たな価値観をもたらしました。それまで雑器は安価な日用品と蔑まれ、美とは無関係な存在であり、また「実用品」を「美」と結びつけること自体美への冒涜とされていた時代のことでした。しかし宗悦の審美眼は「何らの美の理論なく、人の手によって無心に作られた実生活の用具」、「自然の中から湧き上がる作為なき製品」にこそ真の美が宿ることを見抜き、そうした民芸品の中にこそ新たな工芸の進むべき道があるとことを示しました。

 本書に収める文章は、いずれも単なる美術論ではなく、「人間の社会を美しくするためには、工芸の世界、特に実用品の世界が向上されねばならない」という強い信念に発する情熱と慈眼をもって語られた民芸論、作品論であり、またそれらを生んだ風土を論じる文化論といえるものです。

 図版は、染織・陶磁器・木工・漆芸・金工・彫刻・絵画の分野から、本来の民芸品が持つ「用の美」を味わっていただけるよう日本民藝館が所蔵する代表的作品を選び収録しました。

著者紹介

柳宗悦 

1889年~1961年。1910年、東京帝国大学に入学。この年文芸雑誌「白樺」の創刊にかかわり、同誌の中心的メンバーとして活躍する。1914年頃より関心は、西洋から東洋に、美術から工芸へと転ずる。1919年、共に民芸運動を展開する陶芸家浜田庄司と、1924年には同じく河井寛次郎との親交が始まる。この頃木喰仏に出会い、その調査研究に着手。

 日本各地への木喰仏踏査を通じて、郷土に伝わる生活用具の美しさに着目。それらを「民芸」と名付け、1926年、「日本民芸美術館設立趣意書」を発表。これが民芸運動の嚆矢となる。1934年、「日本民芸協会」を設立、1936年には、念願の「日本民藝館」を設立し、初代館長に就任。

こうした間、日本各地・朝鮮などへ調査と蒐集の旅を重ね、それが数々の美術・工芸研究あるいは宗教哲学論考となり、また様々な民芸品展、美術展となって結実する。民芸の研究と普及の功績により、1957年、「文化功労者」に選ばれる。