JPIC読書アドバイザークラブ(略称 JRAC ジャラック)は、「第1回 親子で読んで ほしい絵本大賞」の受賞作を、『字のないはがき』(原作:向田邦子、 文:角田光代、絵:西 加奈子、発行:小学館)に決定し、2020年3月16日に贈賞式を行いました。
この賞は、司書、読みきかせボランティアなど、子どもに絵本を手渡す経験が豊富なJRAC会員が、「この本読んで!」で紹介した過去1年間の新刊絵本400冊の中から、「親子で読んでほ しい絵本」を投票で選考し、表彰するものです。
「この本読んで!」2020年春号では、絵本大賞の特集記事を掲載しています。
「親子でもっと絵本を楽しんでほしい!」「いい絵本を親子に届けたい!」と の思いを込めて創設した賞です。 入賞の12作品は以下の通りです。
第1回「親子で読んでほしい絵本大賞」入賞作品 | ||
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1位 (大賞) |
『字のないはがき』 (小学館)1,500円 戦争中の、向田さん一家のちいさな妹と、いつも怖いお父さんのエピソードを綴った感動の実話。 |
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2位 |
『なまえのないねこ』(小峰書店)1,500円 八百屋や書店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れる、ひとりぼっちの猫のお話。 |
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3位 |
『このほんよんでくれ!』(クレヨンハウス)1,600円 ふと、のぞき見した絵本に夢中になってしまったオオカミ。おはなしの続きがどうしても気になり......。 |
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4位 |
『かんけり』(アリス館)1,500円 ちえちゃんは、ひっこみじあんな女の子。友だちとかんけりをすると、友だちはどんどんつかまっていってしまいました。 |
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4位 |
『じゃない!』(フレーベル館)1,400円 きゅうり......じゃなくて、バナナ! 固定概念を覆す、不思議な食べものの数々。新感覚の写真絵本! |
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6位 |
『おおかみのおなかのなかで』(徳間書店)1,700円 ある朝、ネズミは、 オオカミに食べられてしまいました。ところが、オオカミのおなかの中には先客がいました。 |
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7位 |
『水の絵本』(講談社)1,450円 「人はみな水の星の子ども」と語っていた長田弘さん。その言葉の輝きを荒井良二さんが瑞々しく描きました。 |
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8位 |
『タタタタ』(鈴木出版)1,300円 全速力でサバンナを駆け抜けるチーター。ガゼルを飛び越え、ヌーの群れを蹴散らして全力疾走。 |
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8位 |
『ぬかどこすけ!』(あかね書房)1,300円 売れ残りのふた付きのかめに出番が。初仕事で張りきりますが、入れられたのは"ぬかどこねえさん"でした。 |
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10位 |
『おしいれじいさん』(福音館書店)900円 ある家のおしいれに、魚の姿をしたおしいれじいさんがこっそり住んでいました。夜になると起きだすのです。 |
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11位 |
『ねこです。』(講談社)1,350円 毛糸玉に見えるこのかたまり。「ねこですか?」ページをめくると......しっぽもひょっこり現れました。 |
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12位 |
『お話の種をまいて』(汐文社)1,800円 故郷でおばあちゃんのお話をきいて育ったプーラは、アメリカで司書として働くことになりました。 |