読書人の前にいつか必ず立ち塞がる〝難関〟、ドストエフキーの5大長編。
神や信仰、登場人物の心理への複雑すぎる論考。現代人には理解しにくい社会状況。覚えにくい登場人物の名前。そして何より読者を圧倒する長大さ。ーーーにもかかわらずドストエフスキーの作品は多くの文学者、作家、そして世界中の読者の心を捉え、生誕200周年を迎えた今も愛され続けています。
JPIC ONLINEでは10月より、新しい連続プログラム「亀山郁夫さんと読むドストエフスキー長編小説の深淵」を開講しました。ドストエフスキーの五大長編を、それぞれの作品の魅力、どう読むべきか、亀山先生はどう読んだのかなどをじっくりとお話いただきます。
第1回は"プロローグ"として作家ドストエフスキーについて、彼の生きた時代について、それぞれの作品について総合的な視点でご案内いただき、第2回の「罪と罰」以降より、五大長編をドストエフスキーの執筆順に取り上げる構成とします。これによりプログラム全体を通して、著者の作家として、人間としての成長と成熟の足取りも辿っていただけることと思います。
2006年に光文社古典新訳文庫の創刊タイトルの一つとして発表された「カラマーゾフの兄弟」の亀山新訳は"読み易い!"と話題を集め、全5巻累計で100万部を超えるベストセラーとなったことは我が国のみならず世界中で話題となり、亀山先生のプーシキンメダル授与にも繋がりました。そして亀山先生はまもなく、「未成年」の翻訳を完了されます。これでドストエフスキー五大長編小説訳了の偉業を達成されることになります。
2022年には国際ドストエフスキー協会主催の国際シンポジウムも日本で開催予定です。
<開催概要>
【日 時】
第1回:10月16日(土) 15:00-16:00 「概論」
第2回:11月20日(土) 15:00-16:00 「罪と罰」
第3回:12月18日(土) 15:00-16:00 「白痴」
第4回:2022年1月15日(土) 15:00-16:00 「悪霊」
第5回:2022年2月19日(土) 15:00-16:00 「未成年」
第6回:2022年3月19日(土) 15:00-16:00 「カラマーゾフの兄弟」
【場 所】
Vimeoを利用してのオンラインイベントです。
※全国どこからでも視聴できます。
※見逃し配信あり(購入後、1ヶ月間は視聴可能)
【参加費】
全6回:3,850円(開催済みの回も見逃し配信にて約1ヶ月間ご視聴いただけます)
各 回:1,100円
【共 催】
一般財団法人 光文文化財団
<講師プロフィール>
亀山郁夫(かめやま・いくお)
名古屋外国語大学学長。日本藝術学院会員。
1949年栃木県宇都宮市生まれ。 1977年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。 東京外国語大学学長を経て、2013年より名古屋外国語大学学長。 著書に『破滅のマヤコフスキー』(筑摩書房)、『「悪霊」神になりたかった男』(みすず書房)ほか多数
<申し込み>
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<お問い合わせ>
「JPIC ONLINE」係
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