サントリー学芸賞を受賞するなど現在最も注目されている哲学者の一人である古田徹也さん(東京大学准教授)を講師に迎えての新講座を来年2月より開講します。
全3回の連続講座のテーマは「言葉を使うことの倫理」です。
政治家の発言を筆頭に言葉に対する不信が募りつつあるなか、いったい言葉を大切にするということはどういうことなのか考えていきます。
全3回通しでお申し込みの方には、古田さんの新刊著書『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)をプレゼントいたします。
見逃し配信もございますので、是非お気軽にお申し込みください。
<開催概要> 「言葉を使うことの倫理」<全3回>
【講 師】
古田徹也さん(東京大学准教授)
【日 時】*見逃し配信あり
第1回:2月5日(土) 17:00-18:30 「「言葉の立体的理解」とは何か」
第2回:2月12日(土) 17:00-18:30 「常套句を濫用することの何が問題なのか」
第3回:2月19日(土) 17:00-18:30 「行為としての言葉」
【参加費】
(1)3,960円【全3回通し(書籍特典付)】
(2)1,320円【各回】
【協 力】
朝日新聞出版
<申込>
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<講座について>
第1回「「言葉の立体的理解」とは何か」
言葉を適切な場面で適切に使用することができれば、それだけでもう、その言葉を理解したことになるのでしょうか。
初回の講座では、「言葉の立体的理解」と私が呼ぶものの中身を検討することを通して、言葉のニュアンスや表情を掴むことの意味と重要性を考えます。
第2回「常套句を濫用することの何が問題なのか」
私たちの社会の言語的コミュニケーションを観察すると、さまざまな決まり文句やお約束表現、紋切り型の言葉があふれていることが見て取れます。
第2回の講座では、「言葉の立体的理解」というものをキーワードに、常套句の濫用の何が具体的に問題であるのかを、多様な事例を取り上げながら考えます。
第3回「行為としての言葉」
かつて哲学者の大森荘蔵は、言葉を発するということを、身振りの一種として、つまり「声振り(こわぶり)」として特徴づけました。
最終回の講座では、行為としての言葉の側面を具体的な事例を通して掘り下げながら、言葉を使うことをめぐって私たちが引き受けるべき責任について考えます。
<講師プロフィール>
古田徹也(ふるた・てつや) 1979年、熊本県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。
東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学教育学部准教授、専修大学文学部准教授を経て、現職。
専攻は、哲学・倫理学。著書に、『不道徳的倫理学講義』(ちくま新書)、『それは私がしたことなのか』(新曜社)、『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHK出版)ほか。『言葉の魂の哲学』(講談社)で第41回サントリー学芸賞受賞。