グラフィックデザイナー鈴木千佳子さんと編集者 村井光男さん。
読者と作家の「あいだ」に立つおふたりが、一緒に作ってきた本を手に取りながら、装丁の面白さを語られます。
知っているようで知らない装丁の仕事の領域には「実はこれも装丁の仕事だったのか」といった驚きを覚えるものもあります。
読者の手に触れるもの、見えるものすべてを作り、本という形にする途方もない旅をしてきたおふたりの考える装丁の仕事とは。
装丁の基本的なことにも触れますので、本が作られる過程にご興味のある方も是非ご参加ください。
【イベント概要】
「読む人と書く人のあいだの人」
~グラフィックデザイナー・鈴木千佳子×編集者・村井光男~
【日 時】*1か月間の見逃し配信あり
5月13日(土)14:00-15:30
【参加費】
1,200円
<イベントについて>
装丁の仕事の面白さのひとつは、「原稿を読み・作る」という、繰り返しの作業に見える領域と、ひとつひとつの原稿にあった装丁を考えていくうちに、「こんな装丁があってもいいんだ」と感じる自由度の高い領域が、同居するところです。
いくつもの本をご一緒したナナロク社の村井光男さんと、装丁ができるまでの過程といった具体的な話から、どんな時に、編集者も装丁者も「できた!」と感じるのかといった抽象的な話まで、装丁にまつわることを、行ったり来たりしながらお話できたらと考えています。(鈴木千佳子)
<ゲストプロフィール>
鈴木千佳子(すずき・ちかこ)
グラフィックデザイナー
1983年生まれ。
武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。
文平銀座を経て2015年に独立。装丁をはじめ、デザインの仕事に携わる。
最近の装丁に、『信仰』村田 沙耶香(文藝春秋)、『とんこつQ&A』今村夏子(講談社)、『水上バス浅草行き』岡本真帆(ナナロク社)など。
村井光男(むらい・みつお)
1976年東京都生まれ。
編集者、出版社代表。2008年ナナロク社を設立。
谷川俊太郎『あたしとあなた』、岡本真帆『水上バス浅草行き』などの詩歌の本を中心に、川島小鳥『未来ちゃん』(講談社出版文化賞)、森栄喜『intimacy』(木村伊兵衛写真賞)、『岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ』ほか、写真集・アートブックの刊行でも注目を集める。『おやすみ神たち』(谷川俊太郎、川島小鳥)では「造本装幀コンクール 出版文化産業振興財団賞」を受賞。